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〒174-0042 東京都板橋区東坂下2丁目12−8

AGMC
志村坂下動物総合医療センター

診療案内

腫瘍科

腫瘍科認定医が腫瘍疾患に対して、
飼い主様と相談しながら適切な治療方針をご提案いたします。

現在ワンちゃんネコちゃんの死因トップは悪性腫瘍(がん)です。
実際、ペットの高齢化がすすむとともに、がんになってしまう子が年々増えています。
動物も人と同じで、早期発見・早期治療がとても重要ですが、実際には手遅れになってしまう子も少なくありません。ここでは、具体的にがんとはどんな病気で、早期発見のためにどうすれば良いのか、どんな治療法があるのかなど、代表的な例をあげながら重要なポイントをあげました。
ぜひ皆様に読んでいただいて、今後の参考にしていただければと思います。

手術実績

下顎切除,上顎切除,肺腫瘍切除、甲状腺癌切除、眼球腫瘍摘出、脊髄腫瘍切除、断脚術(骨肉腫など)、胸腺腫摘出、肝臓腫瘍切除、胃がん摘出、小腸および大腸腫瘍切除、副腎腫瘍切除、膀胱癌切除、直腸粘膜プルスルー、肥満細胞腫切除、乳腺腫瘍切除、断指術、抹消神経鞘腫摘出、脾臓腫瘍摘出、肛門腫瘍摘出、各リンパ節郭清、各種皮弁による皮膚形成術

早期発見のポイント

体をさわる
皮膚の表面にできた腫瘍は、触るだけで簡単に発見できるものがたくさんあります。月に1~2回、全身の皮膚をよく見て、触ってあげてください。特に毛が長いタイプの子はしこりがあっても見た目だけではすぐには気づきません。また、お口の中や耳の中もチェックできるようであれば、奥のほうまでしっかり見てあげましょう。何かしこり状のものを見つけたり、気になる症状があればすぐに診察を受けてチェックしてあげましょう。
体重のチェック
腫瘍は動物の体から栄養を奪いながら成長するため、一般的に動物の体重が減っていくことがあります。元気や食欲があるからといって、体重が変わらないとは限りません。
月に2回ほど定期的に体重チェックを行い、ダイエットなどをしていないにも関わらず、体重が減るようであれば一度診察でチェックしてあげましょう。
その他
がんを患った子の症状は、多種多様です。ほとんど無症状のこともあれば、嘔吐や下痢など消化器症状、呼吸が荒い、咳をするなどの呼吸器症状、その他皮膚・神経・全身のリンパ節の腫れなど、ありとあらゆる場所にさまざまな症状が出てきます。どんな些細なことでも気になることがあれば、一度診察を受けて、必要な検査をしてあげることが早期発見につながります。

がんの検査

一般的には細胞診検査・血液検査・レントゲン検査・超音波検査・その他特殊検査などさまざまな検査を組み合わせて診断していきます。
もちろんこれらの検査をすべての子に行うわけではなく、その子の状態や疑うがんの種類によっても検査の種類は変わっていきます。
なぜ検査が必要なのか、その結果どのようなことがわかるのか、さらに費用も含めて説明し、検査をすすめていきます。

最後に

「がん」という病気に立ち向かうには、色々な不安がつきものです。当院では飼い主様の不安を一つでも多く取り除くため、しっかりとした説明を心がけています。
どんながんの疑いがあり、それを診断するためにはどの検査が必要で、何がわかるのか。
さらに、必要な治療法や、全般にかかる費用、そして長期的な目でみたときの治療計画など、すべてをきちんと説明し、納得していただかなければ、がんという病気に真正面から立ち向かうことはできません。獣医師だけでなく、飼い主様の積極的な治療への参加と、自宅での愛情あるケアがなければ治療は成立しません。
万が一獣医師の説明でわかりづらいことや、お聞きになりたいことがあれば、どうぞ遠慮なくお聞きください。そして、一緒になって頑張っていきましょう。

動物たちのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を最優先に
がんが進行すると、ひどい痛みや貧血など、動物たちにとって非常につらい症状が現れます。当院では動物たちのQOLをいかに維持するか、またはより高いものに出来るように心がけて治療を進めていきます。